
バトルが苦手だった僕が、少しずつ向き合えるようになった理由
「失敗が怖い」からこそ見えてきた
バトルの魅力とは?
ダンス歴は15年になりますが、今でもバトル前は緊張します。
むしろ、年数を重ねるほど「見られる目」や「期待」にプレッシャーを感じることもあります。
だから、バトルが苦手、出るのが怖いという気持ちは痛いほどわかります。
「自分なんかがバトルやサイファーなんて…」
そう思ったこと、ありませんか?
僕はあります。
周りのレベルの高さに圧倒されて、
「まだ自分には早い」って、
何度も言い訳してきました。
負けるのが怖かったし、失敗するのも恥ずかしかった。
でも心のどこかでは、本当はちょっとやってみたかった。
誰かと踊りで向き合ってみたい、輪の中に入ってみたい。
そして終わったあとに
「楽しかった!」
って言ってみたかったんです。
「バトルが苦手」…その正体って?
よく聞くのがこんな声です。
「うまく踊れなかったらどうしよう」
「相手がすごすぎて自信なくなる」
「周りに見られてるのが恥ずかしい」
「即興で踊るのがそもそも苦手」
全部、僕も思ったことあります。
こんな風に感じるのは自然なこと。
実際、バトルってその場で音を感じて即興で動くからこそ、失敗する可能性もありますし、自分の”弱さ”が見える瞬間でもあります。
でも、裏を返せば、
それだけ本気でダンスに向き合ってる
ということ。
緊張や怖さは「逃げたい気持ち」じゃなくて、
「大切にしてる証拠」
なのかもしれません。
バトルに慣れるには、どうすればいい?
僕が実際にやってみて「これよかった」と思えたのはこの3つです。
1. 小さなバトルにたくさん出る
いきなり大きな大会じゃなくて、練習会や小規模バトルなど、失敗しても大丈夫な場所から始めるのが大切です。
「場数」は、やっぱり一番の慣れになります。
2. 勝ち負けを目的にしない
もちろん勝てたら嬉しい。でもまずは
「自分らしく踊れたかどうか」を目標にすると、プレッシャーがグッと減ります。
1回踊って終わり…じゃなくて、何回も踊れる環境で”チャレンジの回数”を増やしていくのがポイント。
3. 見る側じゃなく「やる側」に立ってみる
上手い人を見て「すごいな…」と感じるのも大事。
でも、自分で実際にやってみると、その人たちの裏側の努力や感情も見えるようになります。
「自分もその輪に入っていいんだ」って思える瞬間が、いつか必ず来ます。
バトルやサイファーの魅力とは?
バトルが苦手だと思っていた僕でも、向き合っていく中で、少しずつその魅力に気づけるようになりました。
今では、「バトルにはダンスの楽しさや深さが詰まっている」とすら感じています。
そんな僕が思う、バトルやサイファーの魅力を6つにまとめました。
バトルは、ダンスの上手い下手だけではなく、今の自分の状態がリアルに出る場所。
緊張、集中、迷い、自信…すべてがその一瞬に表れます。
それを受け止めることで、「じゃあ次はどうしよう?」という前向きな気持ちになれるんです。
悔しさも、喜びも、すべてがダンスの栄養になる。
負けたことで本気になれたこともあったし、
勝てたことで「これまでやってきたことは間違ってなかった」と思えたこともありました。
バトルは、そんな強い感情に出会える場所です。
バトルに出ていくうちに、だんだんと他人と比べるのではなく、
「これが自分のスタイルなんだ」
と思えるようになっていきます。
自分らしく踊れた瞬間、周りがどうだったかよりも、自分を認められる感覚が何よりうれしくなります。
結果がどうあれ、得るものが必ずある。
悔しさから学ぶこともあれば、
勝ったことで生まれる自信もあります。
そのどちらも、ダンサーとしての栄養になるんです。
スキルやテクニックだけではなく、感情や空気を読む力、勇気、集中力…。
バトルは、まさに
「自分という人間」
をまるごと使う場だと思っています。
うまくいかなくても、全部が”今の自分”。だからこそ成長できる。
言葉を交わさなくても、ダンスと音楽を通して相手と向き合える。
会ったことのない相手と気持ちを交わせる瞬間は、なんとも言えない特別な時間です。
「この一瞬にかける」という熱量のぶつかり合いは、バトルならではの醍醐味。
バトルやサイファーには、”怖さ”もあるけど、それ以上に深い喜びと学びがある。
一歩踏み出してみたからこそ、見える景色がたくさんありました。
ぜひ、あなたにもこの魅力を味わってほしいです。
最後に:怖がりながらで、いい
「うまくできなかったらどうしよう」
「また何もできずに終わるかも」
そんな不安を抱えて、僕も何度もバトルを避けてきました。
でも、その”怖さ”の中にこそ、自分を成長させてくれるきっかけがありました。
誰だって最初は怖いし、不安だし、緊張します。
でも、一歩踏み出してみた人にしか見えない景色が、きっとそこにはあります。
バトルやサイファーは、
「上手い人のための場所」じゃなくて、
「自分を試したい人のための場所」。
怖さを感じるあなたにこそ、向いているかもしれません。